今回は小休憩として、ベトナム人への効果的な指示の出し方を紹介します。
「蓋を開けてみたら指示したことと全然違うことをしている」という経験はありませんか。
そういう時、研修などの人材育成に目が向きがちですが、指示の出し方を変えるだけで
改善できることもあります。
ポイント1;作業指示だけではなく、作業の目的や変更理由を説明する
作業指示を具体的にしようと心がけている方は多いですが、作業の目的や変更理由などを
詳しく説明できていますか。説明がないと、指示を受けた側は重要性がわからず、
「自己流のやり方の方がラクだ」とか、「変更するのは面倒だからこのままでいいだろう」と、
指示を守らないケースが出てきます。説明を受けて納得すれば、
熱心に仕事を遂行するのがベトナム人の特徴ですので、しっかり説明しましょう。
ポイント2;指示内容について相手の理解度を確認する
一般的にベトナム人は、「分からない」と言い出しにくい性格です。
後になって実は良く理解していなかったというのは避けたいですよね。
そのためにも、指示した時点で本当に作業内容を理解したのかを確認しましょう。
ただし、相手のプライドを傷つけるような言い方にならないような工夫が必要です。
また仕事の進め方、納期や、どの時点で進捗報告をするかなどをこの時点で明確にしましょう。
ポイント3;その場で相手にメモを取らせる
ベトナム人は、「メモは学生がすることで社会人がすると恥ずかしいこと」と
勘違いしている人が多いようです。また、メモの取り方についても
(これはベトナムの教育の影響なのでしょうが)自分で話を整理して
ポイントをわかりやすくメモするという考えはありません。
メモの重要性を理解させ、“上手なメモの取り方”といったちょっとした勉強会を開くのも良いでしょう。
3つのポイントを抑えて、効果的に仕事を進めましょう。さて、次回は人材育成に話を戻し、
「人材教育の事例」を紹介します。