【連載コラム】第1回:人事評価制度の目的とは?

この度、弊社AIMNEXT VIETNAMは貴社のベトナム人の人材活用に役立つ

ことを期待し、 【ベトナムにおける人事評価制度の設計・運用】をテーマに

記事をシリーズ化しました。

 

今回は第1回目の記事を送付させていただきます。また今後は1ヶ月に1度、

記事を送付する予定となっておりますので、

次回以降もお読みいただけますと誠に幸いでございます。

 

                 記

 

第1回:人事評価制度の目的とは?

 

「人事評価制度の目的は何ですか?」と尋ねられたときに、みなさんの頭に最初

に浮かんでくるワードは何でしょうか?おそらく、ほとんどの方は「昇給・賞与

のための査定」というワードを連想するのではないでしょうか。

 

しかしながら、昇給・賞与のための査定というのは最終的な目的ではなく、あくま

でも手段に過ぎないと我々は考えます。(*誤解のないように、昇給・賞与のため の

査定が重要ではない、という意味ではありません)

 

それでは、本来の目的は何か?ということをテーマに、今回の記事を通してお伝え

したいと思います。

 

公正公平な評価によるモチベーションの向上

 

組織(会社)は常に進化・発展をしなければなりません。そのためには、社員一人

ひとりが指示されたことをただこなすだけではなく、自分の頭で考えて創意工夫を

したり、新しいことにチャレンジしたりすることで、持続的に成長していくことが

求められます。ただ、創意工夫をしたり、新しいことにチャレンジしたりすること

は、多くの人にとって非常にストレスを感じることであり、できればそうした仕事

を避けたいと思うのが普通です。

 

こういった状況を打開するためには、チャレンジすることで発生するストレスより

も、チャレンジすることで得られるメリットのほうが大きいと感じてもらう必要が

あります。ですので、チャレンジをした結果、どれぐらいの達成度であれば、どれ

ぐらいの報酬を対価として還元するのか、ということを予め示しておく必要があり

ます。その上で、結果が出たら、それを公正公平に評価することで、仕事に対する

モチベーションを向上させることができます。

 

主体性を発揮させ、成長を促進する

 

上記の通り、適切な報酬を対価として還元することで仕事に対するモチベーション

向上につながるわけですが、それはあくまで一時的なものに過ぎません(その理由

は、次回の記事でご紹介します)。時間が経過するにつれ、モチベーションは低下

していきます(元に戻っていきます)。

 

では、モチベーションを持続させるためにはどうすればよいのでしょうか?それは、

アクションを起こすなかで、褒めてあげたり、成功体験を積ませたりすることです。

新しいことにチャレンジするというのは、過去に経験したことがないので、「本当に

うまくいくのかな?」などと不安がつきまとい、腰が重くなるものです。ましてや、

過去にチャレンジした結果、「うまくいかなかった」となれば尚更です。

 

そうならないようにするためには、部下が成功できるように上司としてできる限り

のサポートを行い、少しでも部下がうまくやれたときには褒めてあげることです。

その結果として、達成感や充実感など仕事へのやりがいを感じるようになり、

モチベーションが持続します。そして、最終的には受身だった人材が主体的に

アクションを起こせる(成長できる)人材へと変わっていきます。これが、本当の

意味での人事評価制度の目的です。

 

次回は「欲求の段階を知る」をテーマにお話しいたします。

 

                                    以上

第1回の『ベトナムにおける人事評価制度の設計・運用』はいかがでしたでしょうか。

ご意見・ご感想等ございましたら、弊社までお寄せいただけますと幸いでございます。

 

尚、次回の配信は11月2週目を予定しております。

末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。